【アクションプラン】
一般社団法人 高知県サッカー協会 アクションプラン(2020-2025)
2020年7月
1.登録者数の増加
2025年目標登録者数:7,000名
【現状の課題】
高知県協会における2019年度の登録者数は5,802名(選手)・226チームであった。
過去最高登録数は、2014年度の6,439名・232チームである。*別表1(登録推移表)参照
少子化が社会問題となっている今日、登録数の拡大はかなり困難な状況であり、その減少傾向に少しでも歯止めをかけるような施策が必要となる。その中でも特に重点的な施策が必要なのは、キッズ、女子のカテゴリーであろう。
・年代カテゴリー毎に途切れるサッカー環境、全体的なチーム数の減少、特に1種年代のチーム
数・選手数の減少
【施策】
① キッズ活動の強化
・巡回指導活動の強化
JYD(JFA Youth & Development Programme):トヨタとの連携
・戦略的な(対象や内容の精査)キッズフェスティバル・グラスルーツフェスティバルの実施
4地区協会で、グラスルーツフェスティバルを開催
② 女子の拡大
・登録数の拡大(2025年目標:選手数:400・チーム数:20)
・中学年代の受け皿充実・拡大
・戦略的な(対象や内容の精査)レディース/ガールズフェスティバルの実施
・なでしこ普及コーディネーター・女性指導者の増加
③ 登録料の見直し
2.サッカーファミリーの拡大
【現状の課題】
Jリーグチームの無い高知県においては、サッカーを見て楽しむということが今一つ浸透していない。また、運営面におけるサポートボランティアも必要である。
【施策】
① HPやメディアを活用した広報活動の強化による拡大
② 高知ユナイテッドSCとの事業協力により、サポーター、運営協力ボランティアなどの確保協力
による拡大
③ eスポーツ等の他コンテンツとの連携によるサッカーファミリーの拡大
3.強化・育成
高知県技術委員会及びユース部会共通 指導指針2020~
1)技術面
【現状の課題】
U-11/12
・ハイプレッシャーの中で良い判断ができるための観る・基本技術の向上を徹底する必要があ
る。テクニック・守備力・シュート力に未熟さを感じる。
U-13/14
・地区トレセンにおいて、U13、14の活動が定期的に行なわれておらず、県トレセン選手の
入れ替えが少なくマンネリ化している。
U-15/16
・地区によっては積み上げができていない地区もあり、選手の現状としても差があった。
・テクニック、状況に応じた判断など、四種年代からの積み上げがまだまだできておらず、
ビルドアップやポゼッション、前線の崩しに課題がある。
・四国予選突破、本国体初戦突破に向けて、より一層4種・3種・2種の連携を深めていく。
【施策】
U-11/12
・全てのレベルをアップさせるために、トレセンだけではなく四種各チームに対して日常の練習
に刺激を与える行動を起こす必要がある。
U-13/14
・主にFAコースでB級資格を取得してもらい、トレセン活動に関われる指導者の数を増やして
いく。
・リーグ戦・各種カップ戦・トレセンデーのカレンダーを整理し、各チームにとって選手・
スタッフを派遣しやすい環境をつくる。
U-15/16
・トレセンデーを更に整理して「トレセン=スタッフが議論して学べる場」にしていく。
・一昨年から地区トレセン対抗戦試合開始1時間前に45分間で行っている指導者講習会を継続
し、いつでも学べる場をインストラクターが提供し続け、地区トレセン対抗戦の試合内容も指
導者講習会のテーマをもとに分析し、各地区で持ち帰ってもらう。
・テクニックと関わりの質を高めて、「攻守にアグレッシブ」に主導権を握ることができるサッ
カーを目指す。
(2) 指導者養成
【現状の課題】
・西部地区の指導者、特にB級以上の資格保有者が少ない。
・第3種トレセンで指導できるB級以上の資格保有者が少なく、地区トレセン・県トレセンに選
手を多く輩出しているクラブチームの指導者が、B級以上の資格を有していないことが多いた
め、トレセン活動に関われていない。
・C級ライセンス講習会を3コース(高知市・東部・西部)で開催予定
・B級ライセンス講習会の日程を変更し、受講しやすい土日開催で調整(例年毎週月曜開催)
・B級ライセンス講習会を高知県西部地区・愛媛県南予地区との合同開催を計画
3.高知県のトップチームの育成
高知ユナイテッドSCのJリーグ参入協力
【現状の課題】
現在の高知県チームの最高位チームは、高知ユナイテッドSCである。
少年や高校生の目標となる高知県のトップチームを作ることは、県内サッカーだけ
ではなく、地域全体を活性化させ、ひいては社会貢献に繋がっていくことはJが証
明してくれている。Jチームの無い高知県においては協会がトップチームの育成を
支援することは、重要な役目である。
【施策】
① 選手の就業の斡旋
地元企業への協力依頼
② 普及活動事業等の連携協力
キッズ巡回事業の委託
4.基盤整備・強化
(1) 施設の拡充
各地区協会毎に拠点となるフットボールセンターの整備
JFLの試合会場としての専用スタジアムの整備
【現状の課題】
県内の芝生のグラウンドはその面数が少なく、特に人工芝面の整備は強化・育成のためには不可欠な施設である。しかしながら、県内においては黒潮町の2面しかない。2022年度を期限とするJFAサッカー施設整備助成金の活用は喫緊かつ最重要課題である。できれば、2025年までに拠点となるフットボールセンターの整備を目指す。
【施策】
① 2022年度までのJFA助成金を活用したフットボールセンターの整備
候補地①:吾岡山文化の森スポーツ広場(人工芝1.5面)
候補地②:春野運動公園多目的広場(人工芝1面)
② JFL対応(収容人数5,000人以上)のスタジアムの整備
候補地:春野運動公園球技場の改修
③ 高吾地区での人工芝グラウンドの整備
④ 高知南高校跡地利用案として、収容1万人規模のスタジアムor 高知県トレーニングセンターの
整備を提案(他競技団体との協調が必要)
(2) 運営資金の確保
普及活動強化のための資金確保
フットボールセンター整備資金の確保
【現状の課題】
登録料と補助金(主にJFA一括補助金や県スポーツ協会強化費)を財源の中心として協会は運営しているが、今後の補助金の確保は不透明な状況である。その際一番先に減額が予想されるのは、費用対効果の見えづらい普及事業の予算になるであろう。したがって、県協会としての独自の事業により収入を得る手段を講じる必要がある。
【施策】
① マーケティング活動の強化
収益事業への積極的な取り組み
② 登録料の増額
フットボールセンター整備資金として、500円UP
③ 登録料徴収カテゴリーの拡大
4種(3年生以上の登録)、フットサル
④ フットボールセンターの指定管理による収入の確保